ナカメ作戦ーGR IIを操作せよー

「荷物が多い女性はモテない」という。
確かに、知人のモテる女性はみな鞄が小さい。財布やら化粧ポーチやら、何かとスペースを取る必需品をどうやって収納しているのだろうといつも疑問に思う。
内側に四次元ポケットが仕込まれているという推論が、今のところもっとも有力な説。

一方わたしは「いつも荷物が多いよね」と、よく言われます。
化粧ポーチを小さくしてみたり、いろいろと工夫はしていますが、どうしても大きな荷物になってしまうのがカメラ。

ちょっとした外出にもカメラを持っていきたい人間なのですが、メインで使っているCanonのEOS 6D Mark II(以下、6D2)は、散歩のお供としては大きくて重い。
そこで、お散歩カメラの軽量化についていくつか試案しました。

【案1】6D2×単焦点レンズ(50mm・35mm)の組み合わせ

しばらくこの案を実践して頑張っていました。
はじめは50mmレンズを使っていましたが、もう少し画角を広くしたかったので35mmを購入。

短い単焦点レンズを使うことで、カメラが鞄にも収まるようになりました。ただ、少しでも荷物が増えると鞄にカメラが入らなくなる…。

中古ながらけっこう気に入っています。50mmはフィリピンの家でお留守番中。

【案2】Canon 60Dを使う

6D2の前に使っていた60D。6D2よりは軽いですが、それほど大きな差もないため却下。

使う機会がめっきりなくなり、申し訳ない気持ち。もらい物なので売却もしたくないですし、誰かに貸し出したいなと思っている今日この頃です。

【案3】ミラーレス機を購入

Canonのミラーレス機(EOS RP)を試したとき、電子ビューファインダーが受け入れられず…。
ニコンやソニーのフルサイズミラーレスはいい感じでしたが、交換レンズのことを考えると他社に乗り換える勇気が出ませんでした。
もうすぐ発売するCanonのEOS R5とR6は良さそうな感じですが、どうなのだろう。
そもそも、お散歩カメラにウン十万のフルサイズミラーレスを選ぶのはもったいない気がする。

【案4】オリンパスのPENを使う

オリンパスのPEN(たぶんE-PL5)は、大学の卒業祝いでもらった初代のカメラ。
ルックスはスタイリッシュで、シャッター音も好み。いいカメラです。

ただ、当時は写真的技術が皆無で、オートで撮っていました。
その後、仕事のために写真技術を学ばなければいけない状況になり、社用カメラのCanon 60Dで特訓。そのまま60Dをもらったので、PENの使いこなし方はわからないままです。
PENを使うのもアリかなと思いましたが、姪に貸出中のため断念。
また、今はミラーレスの気分じゃないというのも理由です。フィーリングは大切にしたい。

【案5】夫のCanon「EOS Kiss X7」を借りる

夫(物事への興味・関心が移り気がちな多趣味な男)が以前購入したCanonのKiss X7。
せっかく買ったのに最近はほとんど使っていないとのこと。つまるところ、彼は登山とキャンプにしか興味がないらしい。
そこで「カメラ貸そうか?」と夫から打診がありました。

Kiss X9iは6D2よりも小さく軽いので、持ち歩きにはちょうどよさそう。ついに最適解を見つけた!
これ幸いとばかりに、夫のカメラの電源を入れてみました。

…………………。

電源がつかない。なんと、壊れていました。
カメラを再起不能にするとは、末恐ろしい男です。

【案6】高級コンデジという選択肢

そして行き着いたのが、高級コンパクトデジタルカメラです。
コンデジというと安価で画質もそれなりなイメージがありましたが、よくよく調べてみると、高級コンデジはAPS-Cセンサー(フルサイズの次に大きなセンサー)を搭載した機種もあります。

特にリコーのGRシリーズは、ポケットに入るくらい小さい。

”GR”は歴史の長いカメラです。1996年発売のフィルムカメラ「GR1」から始まり、2005年スタートの「GR DIGITALシリーズ」を経て、現在の「GRシリーズ」へ。最新機種は2019年発売の「GR III」です。

「最強のスナップシューター」の名のもとに、長年ほとんど姿形を変えていないのが特長。
その一貫した美学・哲学も、ポケットにすっぽり収まるサイズ感も素晴らしく、一気に魅了されました。
ミラーレスが流行っている今、コンデジを選ぶのは少し勇気が要りましたが、リコーの『GR Story』に書いてある「GRの歴史は、反骨の歴史」という言葉が決定打に。

そして過日、お迎えしました。リコーのGR IIです。

最新機種のGR IIIもよかったのですが、フラッシュを内蔵したカメラが欲しかったためGR IIを選びました。

どうやらGRシリーズは、一眼ユーザーからの支持が厚いようです。
家電量販店でGR III、中古カメラ屋でGR IIを触ってみたときに、どちらの店でも店員さんに「僕もGR使ってます!」と言われました。お2人とも普段は一眼ユーザーです。

なお、このカメラは中古。赤いリングに交換されているという理由で安くなっていました。

本体の状態はすごくいいのに説明書はボロボロで、書き込み多数。前の持ち主さんに愛されていたカメラなんだなぁと…目頭が熱くなっちゃう。

実際に使ってみたところ、画質はとても良いです。画角が広いのでスナップを撮りやすく、ボケ具合もいい感じ。RAW撮影にも対応しています(拡張子はDNG)。
今回掲載している写真は、現像ソフトで少し加工しています。

下の画像のように、広めに撮ってあとからトリミングしても大して気になりません。

フォーカスポイントが選べないのと、軽いために手ぶれしやすいのが難点ですが、使っていくうちに慣れていきたいと思います。
GR IIIなら手ぶれ補正があるので気にならないのかも。

これからより一層ナカメ作戦(なるべく・カメラを・愛でる作戦)を実行して、精進したいと思います。

本日の一枚はもちろん、GR IIで撮影しました。実は前回記事のヒマワリの写真もGR IIで撮影しています。

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