肩こりとの闘い②

「失って初めてその存在の大きさに気が付く」という言い回しは、創作の世界でよく使われそうなセリフ第6位に位置すると思う。筆者所感。

実際にこのセリフを口にすることは滅多にないものの、それを痛感する機会は人生で数多くあります。
カフェでいつも食べていたあのパスタ(突然のメニュー刷新と別れ)、ふとしたときに読んでいた雑誌(悲しき休刊)、近所にある行きつけの飲み屋(お知らせなしの閉店)など。

肩こり解消のために悪戦苦闘してきた約20年、さまざまなマッサージ系の店に足を運びましたが、ときにはお気に入りのお店がなくなってしまったこともありました。
いいお店には定期的に通うべき。マッサージを通して得た人生の教訓です。

なお、この記事は一応シリーズものです。前回の投稿はこちら。

お店を「いいな」認定する際の私的基準↓
1.利便性:通いやすさは大切。
2.価格:避けては通れないお財布事情。
3.腕前:施術時の気持ちよさや、翌日の揉み返しの有無などが判断基準。
4.おもしろさ:お店も凝りも、クセが強いほど愛おしい。それが肩こり道である。

会社員時代を支えた新宿M口整体院

会社員時代に新規開拓をはかっていた時期があり、いろんなお店を廻る中で出会ったのがこのお店。
マッサージコースの価格は60分で4000円前後。

お店は人通りのある道から少し外れた、雑居ビルの一室にあります。
ビル内は仄暗く、蛍光灯が廊下を頼りなく照らしています。
そんなホラーじみた空間にあるので、アブナイ店なのではと不安になりましたが、中に入ると清潔で明るい空間が広がっていました。

院長さんは物腰柔らかな方で、ものすごく腕がよいです。
ひと揉み目で「この人は絶対にうまい」とわかるくらい。
翌日の揉み返しなどもまったくなく、この技術なら倍の価格でもおかしくありません。

職場が近かったこともあり時折通っていましたが、会社を辞めてからは行く機会がめっきり減ってしまいました。
するとある日、休業のお知らせメールが。それはそれは悲しかった。
メールには「移転先を探している」とも書いてあったので、再会の日が来ることを信じています。

利便性★★
安さ★★★
腕前★★★★★
おもしろさ★

真面目なおすすめ、HOTちょっと

フィリピンに引っ越す前に通っていたお店。
価格は60分3200円程度で、インターネットで予約できるので便利です。

ずっと同じスタッフの方に施術してもらっているので、お店全体の技術レベルは把握していませんが、いつも指名している方に関していえば「凄腕」です。
どの部位がつらいか伝えなくてもすぐ把握してくれますし、肩こりをラクにするストレッチなども教えてくれました。

このようなコスパ重視のお店に在籍しているのが不思議なくらいですが、「独立資金を貯めるために働いている」と、勝手に妄想しています。本当の理由を聞くなんて野暮なことはしません。
そして、今日が独立前最後の施術になるかもしれない…と空想に思いを馳せながら、ひと揉みひと揉みを嚙み締めるように毎回施術してもらっています。

ただ、2か月前に久々にお店を訪ねたら、まだ独立していませんでした。あわよくばわたしが日本に帰るその日まで、もうしばらく貯金を続けていてほしい。

利便性★★★★
安さ★★★★
腕前★★★★★ ※店全体の評価は不明
おもしろさ★

今回の写真は、新宿駅前で撮影した一枚。会社員の頃、毎日通っていた場所です。

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