ロゴづくり / 模倣の線引き

突然ですが、ホームページ用にロゴを作りました。
ヘッダー(名前が書いてあるところ)に使用しています。

単に名前を書くだけでは味気ないかなぁと以前から思っていたので、ロゴデザインの経験もないのにチャレンジ。
とはいえ素人なので、単純なものにしました。
ライターをやりつつ写真撮影も請け負っているため、カメラ(長方形&丸)と鉛筆(三角形)を組み合わせています。
名前の部分も、既存のフォントにほんの少し手を加えています。

ただ、長方形・丸・三角形を組み合わせただけなので、既存の何かのロゴと被っていないか不安で不安で仕方ありません。
ロゴ検索サイトとGoogle画像検索にかけて確認したところ問題はなさそうですが…酷似しているロゴを見つけた際には、すぐに取り下げるつもりです。

以前、あるミュージシャンの方が「音楽の歴史は模倣で成り立っている」と言っていました。
どんなに偉大なアーティストも、また別のアーティストが作った音楽からインスピレーションを得て自分の音楽に落とし込み、名曲を生み出していると。
また、画家のゴッホはミレーの絵画や歌川広重の浮世絵などを模写し、それらを自分の作品に組み込むこともありました。

「学ぶ」という言葉は「真似ぶ」に由来しているといいますし、“創作”と“模倣”は切り離せない関係にあると思います。

しかし「模倣(オマージュ)」と「盗作(パクり)」の線引きは難しくもあり、あらゆる分野で盗作疑惑・騒動が勃発しています。

音楽シーンでは楽曲の盗作疑惑がたびたび出てきますし、デザインの分野でも東京オリンピックのエンブレム盗作問題や、最近では原宿の某ショッピングセンターの広告パクり疑惑などもありました。
また、あるキャラクタープロジェクトのCDジャケットが、人気ジャズムックの表紙デザインと酷似していたという騒動もありました(※キャラクタープロジェクト側が、ムックの表紙デザインをオマージュしたことを釈明・謝罪しています)。

ちなみに、編集者は模倣をよく行います。
デザイナーやカメラマン、イラストレーターなどに発注する際、参考画像を見せるのはよくあることです。
自分の場合、先方がイメージを膨らませやすいように複数の画像をお見せします。1パターンだとそれこそパクりのリスクが高まってしまうので…。

そのため、雑誌を読んでいるときに「このレイアウトいいな」「このポージング使えそうだな」と思ったら、誌面をスキャンしたりスクラップしています。
美容院で雑誌を読むときも、内容よりレイアウトを見ているところがあります…職業病…。

閑話休題。
先ほど触れたミュージシャンの方は、こうも言っていました。
「時代やジャンルが異なるものから真似よう」と。
やはり、同時代や近いジャンルからの模倣は、盗作と受け取られるリスクが高い傾向にあると思います。

わたしが恐れているのは、無意識の「パクり」。
意図せず似てしまったときほどショックなことはありません。
ということで、2020年4月5日以前に作られたロゴで酷似しているものがあればご一報ください…。

本日の一枚は、フィリピンで撮影したオブジェ。
フィリピン(特にショッピングモール)にはこういったオブジェが至るところにあります。

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