フィリピン周遊記~ボホール(前編)~
マニラはフィリピンの中心地のため、ショッピングもカフェで休憩するにも困らない、都会なエリアです。
そのため生活するには便利なのですが、いかんせん観光スポットが少ないのが難点。
せっかくフィリピンに来たのだから、いろんなところを観光してみたいと思いました。
そこで、引っ越してから初のフィリピン国内旅行へ。
場所は人気上昇中のリゾート地「ボホール」です。
フィリピンのリゾートといえばボラカイが特に有名ですが、観光開発による島周辺の海の汚染が深刻化し、2018年に半年間閉鎖となる事態に。現在は観光客の受け入れを再開していますが、人数など規制がかかっています。
その影響で近年人気が急上昇しているのが、ボホールです。
2018年11月末にリゾート地付近に新しい国際空港が開設され、よりアクセスしやすくなりました。利便性がありながら、まだまだ開発途中のため未開の土地ならではの独特な空気感があります。
それゆえヒヤッとする場面もありましたが、とても充実した時間を過ごすことができました。
ボホール観光の中心地となっているのが、ボホール本島とパングラオ島です。
行き方としては飛行機か船ですが、現状は日本からの直行便がないため、セブから船で行くことになります。
わたしはマニラに住んでいるので、国内線の飛行機で行きました。
パングラオ国際空港は、「アロナビーチ」の近くに位置しています(車で約15分)。
空港がパングラオ島に移転してから1年ちょっと経っていますが、空港内には売店がいくつかあるだけ。お土産屋さんもないという…。
到着してすぐにホテルに移動して、荷物を置き、ビーチへ向かいました。
じゃん! 美しい海!青い海!
からの、ビール!
犬が多いのも印象的。ごく自然に、ビーチのあちらこちらで寝ています。
食事を取ったり写真を撮ったり、ビーチを一通り堪能していたところ、現地の方に「アイランドホッピングに行かないか?」と声をかけられました。そう、客引きです。
アイランドホッピングは事前予約も可能ですが、そこかしこに客引きの方がいるので、当日でも申し込みできます。
何人かに話を聞いて、時間/値段(値引き交渉可)/プランが一番良さそうな船に乗ることにしました。
貸し切り舟利用、アイランドホッピング+シュノーケリングのプランで、2人で3000ペソ(6000円ちょっと)。乗り合いの船を利用すれば500ペソ程度で済むそうです。
ちなみに、アロナビーチにはダイビングショップもたくさんありました。次回はダイビングもやってみたい。
まずは、バリカサグ島でシュノーケリング。シュノーケリング器具のレンタルは別料金(150ペソ)でした。
シュノーケリングは初挑戦で、海で泳ぐのも約7年ぶりだったので、慣れるまで大苦戦…。やけに水が入ってくるなと思ったら、器具の使い方を間違っていたという。そりゃあ口の中が海水で満たされるワケだ。
そんなわたしが亀を上手く撮れるはずもなく、ビミョーな写真しか撮影できませんでした。驚くほど近くを泳いでいたのに!
写真はガイドさんが潜って撮ってくれたもの(左)と、夫が撮影したベストショット(右)。
続いて場所を移動して、魚エリアへ。こちらは波も安定していて泳ぎやすかったです。
シュノーケリングのあとは、「バージンアイランド」へ移動。
波が高く、ジェットコースターのごとく船が揺れました。あまりに揺れるので、転覆するんじゃないかと不安になるほど。人によっては船酔い必至です。三半規管が強くてよかった。
真っ白な砂浜と、限りなく透明に近い海。
美しい風景に目を奪われていると、時が止まったような感覚になります。天国に来たと錯覚してしまうくらい神秘的な空間でした。来てよかった…。
アロナビーチから見た夕日は、とても美しかったです。
船上で見ている方もいたので、プランや交渉次第では舟から見られたのかも。
夜は、アバタン川の蛍クルーズに参加しました。
アイランドホッピングの同様さまざまなツアー会社があるので、ホッピング終了後(夕方)に申し込んでも問題ありませんでした。
送迎車に乗り、アロナビーチから1時間以上かけてアバタン川へ到着。
フィリピンは道路がキチンと舗装されていない場所が多いのですが、パングラオ島も例にもれず、道中ものすごく揺れました。
アバタン川に生息する蛍は特定のマングローブのみに集まるようで、川沿いにいくつか蛍スポットがあります。さながら、天然のクリスマスツリーですね。
わたしは日本でも蛍を見たことがなかったので、感動はひとしおでした。
蛍は撮影が難しい…。三脚がほしいところです。
こちらに生息する蛍は日本よりサイズが小さいようで、近くで見たときには「こんなに小さな虫が、あんなに強い光を放っているのか!」と感動しました。生命の神秘。
その後、また1時間以上かけてビーチ方面に戻り、夕飯を食べて初日が終了。
なお、ボホールではタクシーがほとんどないため(わたしは一台も見かけませんでした)、クルマやバイクで移動します。
ちょっとした距離の移動で役に立つのは、「トライシクル」。バイクにサイドカー的な席を設けたもので、フィリピンではジプニーに次いで有名な乗り物です。マニラでも見かけますが、今回初めて乗りました。
客席は狭く、2人で乗るにはギリギリ。扉もないので、走行中はなかなかスリリングです。ボホールでは価格は1回100ペソでしたが、従来は8ペソからで乗ることができるそう。観光地価格か外国人価格か、それは定かではありません。
今回宿泊したホテルは「Vanilla Sky Dive Resort」。その名の通りダイビングショップが併設してあり、中のプールではダイビングの講習もおこなっていました。
2日目に朝食で食べたスクランブルエッグが美味しかったです。
2日目に行ったボホール本島は観光スポットが豊富で、この日も思い出深い一日となりました。
ということで、後編に続きます!